相模鉄道株式会社様が当検定を組み込んだ「接客英語学習プログラム」をスタートしました
相模鉄道株式会社(本社・神奈川県横浜市西区、滝澤秀之社長)が、インバウンド対策として、英語応対能力検定を組み込んだ「接客英語学習プログラム」を開始しました。増加する訪日外国人観光客へのおもてなし態勢を強化するのが狙いです。
同プログラムには、応募してきた駅係員56人が参加します。まず、第4回B日程(11月15日~12月14日)の検定を受験し、その後、旺文社が開発した検定公認eラーニング「ココマナ」で7週間学習したうえで、第5回A日程(2019年2月20日~3月15日)の検定を受験し、学習の成果を測るという内容です。
12月上旬。eラーニング学習をスタートする前に、相模鉄道の研修センターで「駅英会話セミナー Let's enjoy English」が開催されました。このセミナーは「一緒に学んでいる仲間と時間を共有することで、自分だけでは勇気がなくても、周りと一緒に進んでいくことで、英語学習のモチベーション維持につなげる」(営業部駅務サービス課・和田潤一郎課長)という狙いがあります。
研修を担当したのは「マナヴィータ アカデミー」(東京都江東区、中村佐知子代表)。中村代表は冒頭、「こわばった顔はやめて、リラックス」「とにかく英語で話すことの喜び、伝わることの喜びを感じてください」とあいさつ。また、「英語は勉強する教科ではなく、練習する教科です。発想を切り替えて、体育や部活と同じように、練習の場と考えて本番に臨めば、話すことが楽しくなります」と説明してくれました。そのうえで、まず「話す英語」の三つのルールとして、1)どんどん間違ってOK 2)自信を持つ 3)大きな声で話すを挙げて、「母国語ではないのだから文法を間違っても当たり前。コミュニケーションを続けることが大事です」と強調しました。
受講者のみなさんは「自己紹介トレーニング」と題した30秒自己紹介からスタート。その後、「基本フレーズ」、「鉄道編フレーズ」、さらには「相模鉄道編フレーズ」について、2人1組になったり、フレーズを大きな声を出して何度も繰り返す訓練に取り組みました。気づいてみると約2時間、どっぷり英語漬けの内容でしたが、みなさんの明るい表情がとても印象的な研修でした。


セミナーに参加した入社10年目でいずみ野駅副駅長の浜野広大さん(29)=下の写真右側=は「これから外国人のお客さまを対応する機会が増える可能性があると思い、このプログラムに参加しました。久しぶりの英語学習です。文法とかではなく、単語をいくつか並べたり、フレーズを覚えれば伝わるのかなと感じました。不安ですが、訪日外国人のお客様をきちんと対応したいという目標があるので、学習プログラムをやり遂げたいと思います」と話していました。
また、入社1年目で二俣川駅勤務の榎本舞美さん(22)=下の写真左側=は「(外国人観光客が増えていくだろう)未来を見据えて、プログラムに応募しました。お客様と関わることが好きなので、外国人のお客様とも壁を感じずに、おもてなしができたらいいなと思っています。まずしゃべってみること、知っていることを話して、声を出してみることが大切だということを、今日のセミナーで学びました」と話していました。

和田課長は「英語を学んだところで、要はお客様に声を掛けられるのかが勝負なのです。『あいつ声を掛けているな』とか『勉強が進んでいるんだろうな。自分だけ取り残されないよう頑張ろう』という風に、研修仲間同士で競い合って欲しいです。その結果、学習したみんながお客様に英語で声掛けできるようになればいいと思っています」と語っています。