「実務IQ」の高い人材を目指して

学校法人東京富士大学

導入時期2018年

経営学部長
隅田浩司 さん

本学の大きな特長は、「実務IQ」を高める教育の実践です。提唱する「実務IQ」とは、知能指数のことではありません。Iは「Intelligence」ではなく、「Integrity(統合・調和)」を意味します。
つまり、「実務能力をバランスよく統合した」人材育成を目指しています。
そのためには、ビジネスで必要とされる能力をできるだけ具体的に身につけていることが肝要で、本学では、その能力を細分化して教育に反映させています。
実社会では正解のない難題が多く待ち受けています。
そこに必要なのが「実務IQ」だと考えています。
少子高齢化など、社会は急速に変化しています。それに伴い、大学教育も新しい時代に即した、実務の現場でたくましく成長できる人材育成が求められています。
一例として、国は「観光立国」を目指し、実際、訪日外国人客は増加の一途です。
そこでまず必要とされるのは、実践的な語学力であろうと思います。
そうした観点から、「英語応対能力検定」が実社会の現場ですぐに使える実践的な内容を備えていると判断し、この度、「自己開発(単位認定)」の一つに取り入れることにしました。
この検定に向けた実践的な英語学習を通し、学生たちがそれぞれ、社会で高いパフォーマンスを発揮しうる人材に成長することを望んでいます。

学務部学務課主任、教育支援委員長、国際交流推進室主任、専任講師(英語)
木村直樹 さん

聞き取れ、話せることが進路先で役立つ英語

検定導入の背景をお聞かせ願えますか?

本学では、必修科目(経営学)、選択必修科目、選択科目以外にも、「情報IT」「語学国際」「会計」「経営・法務・労務」「オフィス・事務・教養」「営業・販売・サービス」「不動産」の各分野における一定の資格取得を「自己開発」科目として最多で計6単位を履修単位に認めています。
語学の中で英語については、TOEFL、TOEIC、実用英語技能検定試験(英検)で一定の得点・級を取得した場合、それぞれ1~2単位を与えています。
「英語応対能力検定」をこれらに加える単位認定資格とします。
「英語応対能力検定」はA~Dの4段階での評価をされていますが、訪日外国人に対して、「概ね的確な応対ができる」とする「B」を1単位、「応対が十分にできる」とする「A」を2単位として認めます。

当検定を導入した理由をお聞かせ願えますか?

まず、リスニングとスピーキングに重点を置いている数少ない英語検定であることです。
本学学生の就職先をみると、近年の傾向として販売関係が最も多く約35%、次いでサービス業が約25%です。訪日外国人客が年々増加し続けていますが、求められるのは実践的な接客英語であろうと考えます。
各大学によって英語教育の目的はさまざまでしょうが、本学学生にとっては進路先ですぐに役立つ実用的な英語は大きなニーズです。
それには、販売関係やサービス業他、さまざまな接客場面で使われるフレーズを覚え、実際に聞き取れ、話せることが重要です。
もともと本学の教育の基本は「『実務IQ』の高い人材の育成」です。
「英語応対能力検定」に向けた学習で実践英語の実際を知り、検定での好結果を目指すことによって、実務力の高い人材になることを期待しています。
私も含め学内関係者で試験を試してみたところ、大変実用的で、しかも楽しいという意見が多かった。
学生には、この新しい検定試験を活用することによって職場で役立つ実用英語を身に着け、自信を持って就職活動をしてほしいと思います。

学校法人東京富士大学様

創 立:1943年(「東亜学院」が前身)
所在地:本館は東京都新宿高田馬場3-8-1。埼玉県日高市に総合グラウンドと研修施設
学 部:経営学部(経営学科、イベントプロデュース学科)
大学院:経営学研究科